3Mix法とは？
３Mixとは、３つの薬を組み合わせた混合抗菌剤の便宜的呼称で、虫歯の細菌の大部分である偏性嫌気性菌やその他の細菌をほとんど死滅させる効果があります。
３Mix法は、若年者永久歯の感染した歯髄(神経)の保存を初期の目的として、新潟大学名誉教授の岩久正明先生ら、新潟大学う蝕研究グループによって開発され、既に20年以上にわたって広く臨床に試みが行われてきました。
元来、虫歯処置は感染している虫歯全てを取り除いて、健康な歯質が出るまで削っていましたが、３Mixを使用する事によって感染した歯質を薬で死滅させ、歯を最小限に削ることにとどめています。
つまり、今まで虫歯におかされた歯質を全て取り除き、歯髄(神経)も取らなければならなかった症例が、歯髄を取ることなく保存ができる可能性がでてきました。
ただし、この薬は「痛くない、削らない、再発しない」などと、マスコミによって間違った情報が報道されている3Mix-MP法ではなく、従来の３Mixのみを使用した治療法で、全く削らないなどという事は不可能でありまた、無痛などもありえません。
３Mixは万能薬ではなく、誰にでも、どんな症例でも効くわけでは ありませんが、歯髄を取らなくてもよくなった症例や、麻酔をせずに少量の歯を削るだけですんだり、歯の根っこの先にできた病気を治したり若年者の永久歯、または乳歯に対してもかなりの効力を発揮していると言えるでしょう。
当院では若年者に限らず、小さなお子様からお年寄りまで出来るだけ歯質の削る量を少なくし、この薬の効果を最大限に活用しています。
尚、３Mixを使用しても、特別な費用はかかりません。
もっと詳しくは岩久先生のホームページへ